あ。俺、重症だ。
交代の時間が来るまで校内をウロチョロ。
写メを勝手に撮るやつらの神経が知れない。
こいつら、すげー失礼だってわかってねーのかな?
いくら清架に入れる頭持ってても、常識無かったらこれから先やってけねーぞ。
翔の猫しっぽを掴み、翔が拉致られないようにする。
ちょっと目を離したすきに誘拐されるんだから。
「吸血鬼ー。そろそろ交代じゃね?」
「んだな。戻るか。」
教室に戻り、着替えられるかと思いきや、宣伝になるからそのまま着てけとの命令がくだり、仕方なく吸血鬼と猫のまま自由時間突入。
「なんで俺たちばっかりこーなるの…」
猫ちゃんは心身ともに疲れきってる様子。
しゃーねーな。
「日向んとこ行くか。」
「行く!すぐ行く!」
この一言で元気になれるんだから単純だよな。
単純バカ。
「日向先輩と写真撮りてー…。」
「言ってやろうか?」
「いやいやいや!いーよハズいし!忙しいだろうし!!」
顔真っ赤にする猫ちゃん。
「このシャイボーイが」
「う、うるせーよ!この……吸血鬼!」
見たまんまじゃねえか。
ホント、単純バカ。