あ。俺、重症だ。

てか他の客も俺らのやりとり楽しんでんじゃねーよ!


「執事さん、ちょっとこっちに来てくれるかな?」


「…なんですか?」



他の客に背を向け、小声で話す。



「お前、何がしたいの?」


「斗真が楽しめって言ったんじゃん。
だから、楽しんでんの。斗真いじめ。」



にっこり笑顔は素敵ですけど、言ってる内容が内容なだけに顔がひきつっちゃうな僕。



「…冷たくして悪かった。あとでなんか奢ってやるから、今は大人しくしといて。」


「ハーゲンダッツで手を打ってやろう。」



まじかよ。
ご機嫌で客サイドに戻る日向。


取りあえず、もう邪魔はしないかな。



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