あ。俺、重症だ。

「…おい、サンタ。プレゼントくれろ。」


「は?だからケーキなら買いなさい。」


「違ぇ。…写真一枚いいですかー?」




軽い調子で携帯を構える親友。

こっちをチラ見したのは見間違いじゃないはずだ。



……聖夜Love!スキ!愛してる!日向先輩には負けるけど!


なんて良い奴なんだお前は!


翔くん感動で涙が出そうだよ!




「無理。」

「えぇーーっ!」


日向先輩の返答に思わず声を上げてしまった。

おっと、つい心の声が。



「なに?翔くん欲しいの?写真?」


「え、あー…はい。」



なにこれ俺変態みたい。



「な、写真なんて、いらないっしょ?いつも会ってんじゃん…。」


「や、あの、その…。」



どうしようただ写真見てニヤニヤしたいだけなんて言えない。



「お前なー、察しろよ。翔くんは写真見てニヤニヤしたいだけなんだから、ごちゃごちゃ言ってねーで撮らせろや。」



わぁ聖夜ったらエスパーなんだから☆

…泣いてもいいですか?




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