あ。俺、重症だ。


今日の試合も残り1試合となった。

次がいよいよ決勝戦。


あのあと、準決勝も勝ち進み、決勝戦へと駒を進めた日向先輩のクラス。



バスケの決勝は大人気なので、観客に配慮して男女で時間をずらして行う。

今日一番の注目カードかもしれない。



女子の主な人気は、日向先輩と、相手チームのキャプテンの絵美って先輩だ。




あ、「日向先輩!」


「ん?おお!タオル君じゃないか!」




………タオル君って。

まぁ確かにタオル貸したけどさ。



日向先輩の首には俺のタオルが掛かってる。


……もうタオル君でいいっす!



「てか名前、知ってたんだ?」


「あぁあ、名前は、部長に聞きました!」


本当はずっと前に聖夜に聞きましたけど!



「そーかそーか。次も審判?」


「はい!先輩の試合の審判です。」


「1年生は大変だねぇ。大樹にでもやらせとけばいいのに。」


「いや、これは俺の担当ですから!あ、あの、日向先輩!!」


「んー?」




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