成人しちゃっていいんですか
視線が痛い。
とてつもないオ-ラが漂っているのは…気の牲なのだろうか。

(うわずったんだけど、そんなことどうでもいいみたいな空気だよね)

「………りくっ……」

そう思えるほどそのオ-ラは禍々しいものだった。

原因はあたし。

でも。あたしにも人格はあるわけで、二人の男の声にあたしは小さくなるばかりだ。

声も。
態度も。

全てが小さくなっていっそうのこと消えちゃいたい。



なんて思ったんだ。



 ガシャン



 グシャ





「ぁ-もうっやめてッ!!」
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