成人しちゃっていいんですか
───寂しくないの?


いつだったか聞かれた。
あたしはそれには答えはしなかった。


だって、

その時はまだ。



「くしゅんっ」



鼻を押さえてあたしは空を見上げた。


そして再び思いを戻した。
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