意地っ張り+意地っ張り
耳元で目覚ましがけたたましくなる。あたしはそれを手探りで探し止める。そして目覚ましを目の前に持ってきて時間を見る。


「えーっと……10時ね、10時………ってはぁ!!? 10時!!?」


目覚ましが示した時刻に仰天し、ベットから跳び起きた。


「待って!! 大遅刻じゃんこれ!!!」


うわ~~やっば~~い!! そう叫びつつ着替えようとした時だった。


「って……よく考えたら今日日曜だよ」


何だよ~~~、とあたしはベットに力なく座った。あたしはどこのドジっ子キャラだ。あー恥ずかしい。でも誰にも見られなかったことが幸いだった。チラッと、部屋にある窓に視線を向ける。よし、カーテンは閉め忘れてないし大丈夫。


時間も時間なのでいい加減起きる事にし、着替えて一階に下りていった。


「あら雛、おはよう。今日は随分と寝てたわね~」

「おはよう。そう思ってるなら起こしてくれたってよかったじゃん」

「だってあんまり気持ちよさそうに寝てるもんだから起こしづらくって」

「はあ…まあいいけど」






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