一生離さねぇぞ
意外な弘くん
「時間って経つの早いね。」
もうそろそろ帰らないといけない時間になってきた。
プラネタリウムの後は、
いろんなお店を見て回った。
「そうだな。…送ってくよ。」
そう言って弘くんは少し前を歩いて私を引っ張ってくれる。
「ありがとう。」
帰りたくなくて自然とテンションも下がる。
そんな私に気付いた弘くんは、
「何、そんなに俺と離れたくないの?」
ちょっと、意地悪な弘くん。
いつもの私なら、離れたくないとか素直な言い方は恥ずかしくて言えないけど…
今なら言える。
「…離れたくないよ。」
そう言うと、弘くんに引き寄せられた。