一生離さねぇぞ
今の私は、弘くんに抱きしめられている状況。
「弘…くん?…。」
初めて弘くんに抱きしめられた。
すごく暖かくて
すごく優しい。
「今日ずっと、ずっと我慢してたのにな…。」
私の耳元で独り言を言う弘くん。
「どうしたの…?」
私には、どうしてこういう状況になったのか分からない。
「そんな可愛い事言うと…帰えしたくなくなんだろ?」
弘くんの言葉とは思えない様な甘い言葉。
「今日、冷たくしちゃったのはさ…、よく小学生が好きな子に意地悪する様なもんと一緒でさ…。椎が、いつもと少し違ったから、緊張した。すっげぇ可愛いかったから…ヤバかった。」
弘くんの本音を聞いて
また涙が溢れた。