一生離さねぇぞ


今の私は、弘くんに抱きしめられている状況。




「弘…くん?…。」



初めて弘くんに抱きしめられた。


すごく暖かくて
すごく優しい。



「今日ずっと、ずっと我慢してたのにな…。」



私の耳元で独り言を言う弘くん。



「どうしたの…?」



私には、どうしてこういう状況になったのか分からない。



「そんな可愛い事言うと…帰えしたくなくなんだろ?」



弘くんの言葉とは思えない様な甘い言葉。




「今日、冷たくしちゃったのはさ…、よく小学生が好きな子に意地悪する様なもんと一緒でさ…。椎が、いつもと少し違ったから、緊張した。すっげぇ可愛いかったから…ヤバかった。」




弘くんの本音を聞いて
また涙が溢れた。




< 19 / 63 >

この作品をシェア

pagetop