一生離さねぇぞ


そんな疑問をもちつつ、
俺は学校案内をした。



「えっと、ここが理科室…で、この廊下の一番奥が音楽室な。」



俺は普通に案内をしていた。



すると、





「坂倉くんってさ、彼女居る?」




突然の質問。




「…居る。」



ここははっきり言っておかないといけない気がした。




「そっか…。」



なんか、重い空気。



一通り案内をし終わって気付くと空はもう暗かった。




「もうこんな時間か。」


「ごめんね、私のせいで遅くなっちゃったね。」



「別に、そんな事ないけど。」



本当に別にどうでもいい。




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