一生離さねぇぞ


私はコンビニに用事がある事を忘れて今来た道を走って帰った。




どうして?…どうして?…


頭の中はそればっか。



外では泣くのをぐっとこらえた。



家にはただいまも言わずに自分の部屋へ急いだ。


もう限界だった。





「…っ、…弘くんなんて…もう知らないっ……。」



弘くんと桜井さんの事、
「別にいいよ。」って言ってあげたい。


けど、今の私にはそんな余裕…



ないよ……。




やっぱり、私に弘くんは勿体なかったのかな?




そんなの、自分でも十分分かってた。



でも、

弘くんに釣り合うようにって、頑張ってたんだよ。



桜井さんに勝つ自信はないんだけど……。




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