一生離さねぇぞ

「橋本!!何やってんだよ!?」





弘くんの声。





「弘くんっ!!」





私は泣きながら弘くんに抱きついた。




「椎…大丈夫か？」



「…うんっ…。」




私が無事な事を確認すると、弘くんは急に橋本くんを殴った。






ドカッ―――。





地面に転ぶ橋本くん。




「弘くん！?」




橋本くんを殴った弘くんに驚いた。






「椎に触れていいのは…俺だけなんだよ。何勝手に触っちゃってんの？」


地面に震えた橋本くんの胸ぐらを掴み、もう一度殴った。




「今度同じような事したら…こんなんじゃ済まねぇかも。」





そう言った瞬間、橋本くんはすごいスピードで屋上を出て行った。