一生離さねぇぞ
帰り道―――。
「椎……。」
弘くんと私はゆっくり川沿いを歩いてる。
私の少し後ろに弘くん。
「なに?」
後ろへ振り返ると、弘くんに抱きしめられた。
「弘くん?」
「俺さ、これからも椎の事好きでいる自信ある。だから…椎の事、一生離さねぇぞ。」
想いをそのまま伝えてくれる弘くん。
私も弘くんを一生離したくない。
「…ありがとう、弘くん…私も弘くんの側に居るから…。」
私の精一杯の言葉。
「ありがとな。」
こんなに格好いい弘くんに、そんな事を言ってもらえる私は幸せだね。
「帰ろうか。」
「うん。」
いつも通りの道を二人で歩いて
何も変わらない私たちでいるって
約束するよ。