一生離さねぇぞ
金曜日の夜は明日の事でいっぱい。
「真希に電話してみよ。」
こういう時は幼馴染みに聞くしかない。
「プルッ…椎?何、どうした?」
早っ、
「電話出るの早いよ。」
「ケータイいじってたからね。で?弘の事?」
お、よく分かってる☆
「うん…明日の事…すごい緊張すんの。「がっかりした、やっぱ椎の事好きじゃねぇわ。」とか言われたらさ、どうしよう」
「あはっはっはっはっ!椎まじうける!弘と同じ事言ってるよっ!」
「え?」
「あいつさ、何も考えてなさそうじゃん?でもさぁ椎の事は結構考えてんの。」
「本当に?」
「うん。「椎に振られたらどうしよう」とか。私あんな弘初めて見たもん。自信持ちなよ椎。弘から告るとか、相当珍しいんだから。明日は楽しんで来なよ。」
ありがとう、真希さん。
「分かった。ありがとね」
「どういたしましてっ」
そっか…
弘くんも同じ事を…
なんか、気楽になったかも!