優しい君に

「おぅ!これ面白いからさっ」

「…………」


やはり男と女だと、感覚が違うのかもしれない。




大きな画面には、夥しいゾンビが揺らめいている。


それを銃で倒すのがこのゲーム機。





「ほらっやるぞ!」



そう言って私に銃を一つ渡した。



「えっ!?やだ!!私やらな──…」




言い終わらないうちに、大ちゃんはお金を入れた。



画面には『mission start』の文字。






「…最悪……」




小さく愚痴を零すと、大ちゃんは楽しそうに銃を構えた。






< 101 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop