優しい君に
だけど、いくら大ちゃんが上手でも数が多すぎる。


明らかに私を頭数に入れた敵数。


徐々に大ちゃんが押されていくのが分かった。


このまま私が何もしなければ負けてしまう。



「…っもうッッ!!どうなっても知らないからね!?」



半ばやけになって半叫しながら私も銃を構えて乱射する。



私が放つ銃弾は十中八九外れているけど、残りの一、二割は当たっている。



…なるほど。結構面白いかも。



「なっ?面白いだろ?」


「…まぁ…悪くはないかな…」



ゾンビが吹き飛んだ瞬間に、私は小さくそう言った。





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