優しい君に

「私ね、リレーの選手に選ばれちゃって…」


はぁ…とため息が零れる。



「まじかよ」


大ちゃんはそう言って顔を引き締めた────けど、その直後に吹き出した。




「ぶっ!!!!」




吹き出したと思ったらゲラゲラ笑い出した大ちゃんに、私はムッとして眉を歪める。




「…話さなきゃよかった。」



「ごめんって!!ぶ…っあははっ!!」



謝りながらも笑い続ける大ちゃん。



何が面白いのかさっぱり分からない。






< 131 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop