優しい君に
「みーいっ」
「……何…?」
「じゃあさ、俺が可愛くしてやる。なっ?だいたい、みぃはもとが可愛いから大丈夫。」
「それはないよ…」
「マジだし。髪の毛も肌も綺麗だし、目だって本当は大きいし、小顔だし、チビだし。」
「最後の嫌み?」
「ちっこくて可愛いってこと。とにかく、一緒に青春しようなっ!!!」
にっこり笑って言った彼に、私はただ失笑しただけだった。
( こんな日々が“幸せ”だって気づくのは、もっと私たちが大人になった時。)