優しい君に
「あのね、大ちゃん。よく聞いて?」


「おー……あっと…ヤバい…」


「あのね、私、中学受験したの。知ってるでしょ?」


「知ってる、知って…うぉっ!…っと危ねー」


「だからね、私は高校受験する必要は…」


「チ…ッまたコイツかよ…まじうぜぇ…」



「大ちゃん…話聞いて…」


「あーっ!!!また負けた!!!!」


「聞いて…ないよね。もういいよ…」



最初から本気にした私が馬鹿だったみたい。


ていうか、自分から話持ち出しておいてゲームに夢中なんてちょっとヒドい…




< 2 / 142 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop