優しい君に
「みぃ!!!」
式が終わると、大ちゃんは私に駆け寄ってきた。
「みぃ!スピーチめっちゃよかった!!てか…まじかっこよかった!!!!」
大声で絶賛してくれるのは嬉しいけど…
「大ちゃん…恥ずかしい…」
ただでさえかっこいい大ちゃんは人目を引くのに。
ほら、女の子達、敵意剥き出しの視線で私を射抜いてるよ…
「だって、まじ感動した!なんか…違う人みたいだった!」
「大袈裟だなぁ…」
少し周りを見ながらも、私は控えめにそう言った。