優しい君に
教室に入ると、すでにクラス内はザワザワしていた。


教室に入ってきた私を、みんなが横目に見てくる。



新入生代表だから目立ったのか、大ちゃんのせいか…


それとも、ブス過ぎて向けられてるのは好奇の目?



…最後のは嫌だな…




そんなことを考えながら席につくと、ちょうど先生が入ってきて、クラスは静かになった。


入ってきた先生は、若手の女の先生。


小さくてフワフワした感じの可愛い人。


「おはようございます。」



先生はそう言ってにっこり笑った。



えくぼができて、やっぱり可愛い。






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