優しい君に

男子

次の日も、大ちゃんは私の髪をくるくると巻いてくれた。


いや、私は断ったんだけど、大ちゃんがどうしてもって言うから…



「…大ちゃんさ、将来美容師さんになりなよ。」


「はぁ?」


ケラケラ笑いながら大ちゃんは鏡越しに私を見た。



「いきなりなんだよ。」


「だって、器用だから。センスもあるし、お洒落だし…」


「無理だろ。接客嫌いだし。」



そうだった…

本人曰わく、話すのはメンドイらしい。


だけど大ちゃんは話すと面白いから、やっぱり向いてると思うんだよね…





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