優しい君に
「よし、できた。」


大ちゃんは満足げにそう言って、私を見た。



「みぃ、やっぱ可愛い。メイクとかはしないほうが絶対いいな。あ、でもリップとかは付けたらいいか…」



大ちゃんはブツブツと言う。



『みぃ、可愛い』は最近口癖のように言う。



まぁ大ちゃんの私に対する可愛いは、あまり信用できない。



妹や、ペットに言うような感覚だから。



だって、残念なことに私は可愛くない。




「…よし、みぃ!!今日は帰りに駅前の店寄ろう!!」


「え?うん…?」




話はよく分からなかったけど、とりあえず私は頷いておいた。






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