優しい君に
『みぃ』

『大ちゃん』



互いをそう呼び合う私たちは、気がついたらずっと一緒にいた、所謂『幼なじみ』。



私の一番古い記憶から、大ちゃんは存在している。



15年。

これだけ傍にいたら、誰よりも私は大ちゃんのことを知ってるし、その逆もしかり。


お互い良き理解者だし、一番の相談者で、多分仲良し。




だけど、きっと私たちは幼なじみじゃなければ交じり合うことのない人間だった。



それは、見た目からして分かる問題。



真っ黒な髪に眼鏡、メイクなんかしたことないパッとしない私。



それに対して、金髪でピアスを数え切れないぐらいしてて、アクセサリーだらけの美少年、大ちゃん。






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