優しい君に
大ちゃんとは、休み時間に会う約束をして別れた。
私が教室に入ると、今日は水を打ったように静まり返った。
打ち合わせでもしてたんですか?
なんて疑問は、頭の隅に追いやった。
友達作りを諦めてる私にしてみたら、もう関係ない。
嫌われようが、無視されようが。
黙って席について、持参した本を取り出した。
読みかけた場所を探していると、不意に誰かの気配を感じた。
「櫻井、美紅ちゃんっ!!!」
名前を呼ばれて、顔をあげると、一人の女の子が立って笑いかけていた。
私が教室に入ると、今日は水を打ったように静まり返った。
打ち合わせでもしてたんですか?
なんて疑問は、頭の隅に追いやった。
友達作りを諦めてる私にしてみたら、もう関係ない。
嫌われようが、無視されようが。
黙って席について、持参した本を取り出した。
読みかけた場所を探していると、不意に誰かの気配を感じた。
「櫻井、美紅ちゃんっ!!!」
名前を呼ばれて、顔をあげると、一人の女の子が立って笑いかけていた。