優しい君に
「おはようっ!!」


「え…おはよう…ございます…?」



思わず敬語になった私を、女の子は少し笑った。




「やだなぁ!敬語なし!私、鈴木 楓。」

「あ、はい…えっと、櫻井…」


「美紅ちゃんでしょ?知ってるよ!!!新入生代表選手!」



選手…?

いや、私はスポーツ選手じゃないよ…


鈴木さんは、自分の発言に何も疑問を抱かずに話を進める。



「美紅ちゃん、黒髪!」


「あ、はい…」


「珍しいね!!」


「あ…そぅ…?」


「染めないの!?」


「まぁ…はい…」




なんともマシンガントークな子だ…





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