優しい君に
鈴木さんは、限りなく黒に近い茶色の髪…

所謂、ビビり染めというやつをしている。



メイクもしてるらしく、まつげが嫌に長い。



個人的にはあまり好きじゃないタイプの顔だけど、笑うと目尻が可愛い。



愛嬌のある顔になる。





「今時染めないなんて珍しいね!!あ、でも髪は巻いてるのか…」


そう言って、大ちゃんが巻いてくれた髪に触れられた。




「………っ…」



一瞬、体が強張った。



幸い、鈴木さんは気付かなかったらしく、その手はすでに机の上に置かれてた。





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