優しい君に
私は基本的に人見知りだから、話すのは苦手。
だから、周りからしたらつまらない人間なんだろう。
だけど、鈴木さんの場合その心配はない。
向こうがひたすら話しかけてくるから。
「美紅ちゃん!明日から授業あるんだねっ!」
「うん。」
「美紅ちゃん頭いいから羨ましいな…楓に今度勉強教えてねっ!!」
「うん…いいよ。」
「私ね、今一番前の席なの!最悪だよ~っ!!」
「そっか…頑張れ」
会話としては、一応成り立ってはいるけど…
やっぱり、鈴木さんは変わった子。