優しい君に


人って不思議だよね。


今まで信じてたものに少しでもヒビが入ったら、必死にそれを隠し、取り繕うとするの。



つまりね…


私が信じてるのはきっと、大ちゃん自身じゃないんだよ。




私が信じてるのは、私自身が信じてきたもの。




私はね、凄く凄く汚い人間なんだよ。






「あっ!みっちゃん!!できた!!」


「…合ってるよ!凄いじゃんっ!!」





偽物の笑顔を貼り付ける真姿の私を、好きになってくれる人なんかいるのかな…






(孤独が怖いから、今日も私は綺麗なふりをするの)







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