優しい君に
「…ふふっ♪ここはね、私しか使わない部屋だから好きにしていいって言われたの。」
だから、可愛いらしい部屋なのか。
いかにも、山手先生って感じ。
だけど、なんでそんなコトが許されたのだろう。
先生は校長に贔屓されてるのかな…
可愛いからあり得そう…
「坂上君と、喧嘩でもしたの?」
先生はそう言って、珈琲を啜った。
「…分かり、ません…」
そう言った私に、先生はそっと笑った。
その笑顔を見て、やっぱり先生も大人なんだな、と思った。