優しい君に
「なんでさ?」


ちょっとムッとしたように眉を歪める大ちゃん。



なんでさ…って…




「今のまま高校上がったほうが大学の進学率いいもん。」


「大学…?西高だって悪くはない。」


「そうだけど…推薦とかで楽にいけるもん。」



「みぃの頭なら、西高でもいい大学行けるって。だいたい、楽なんかしたって自分の為にならない。」


「いや、だから私は中学受験を…」



名門校だし、入るのは決して楽じゃなかった。



その苦労を水の泡にするわけにはいかない!!!!





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