優しい君に
「まぁ、進学問題はこれでいいだろ。」


「よくない、よくない!!!」


ブンブンと首を振った私に大ちゃんは急に真面目な顔をした。





「みぃ、いいか?俺たちは後5年したら成人だろ?」


「うん。」



「そしたら、俺たちは別々になる。」



「うん。」



「つまり、いつかは別々になるんだ。
なのに、わざわざ別々になる日を急ぐ必要はない。そうだろ?」



「…………」



「だってよく考えてみろ。中学三年間、別々だった。」

「うん…」


「…なっ?」





…えっと………




つまり…






「…ごめんなさい大ちゃん…よくわかんないよ…」



結局、何が言いたかったの?



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