優しい君に
「ちょっと、みんな!!櫻井さんにばっかり…」
「分かりました。」
庇ってくれようとした山手先生を遮って私は、真っ直ぐと前を見た。
「私が、出ます。」
そっと眼鏡をあげる。
コンタクトはめんどくさくて結局、入学式から5日ももたなかった。
大ちゃんはがっかりしていたけど、髪の毛は毎日巻くという条件で落ち着いた。
つまり、私は入学式よりも真面目っ子スタイルに後退仕出したのだ。
真面目な委員長がリレーに出る。
きっと、クラスのみんながその滑稽さを楽しもうとしてるんだろう。
なんというか…
低レベルな考え。