優しい君に
「楓やんの!?うけるーっ!」
「鈴木、大丈夫かよっ!!」
クラスの人たちも楽しそうに笑っている。
「大丈夫だもんっ!ねっ?美紅ちゃんっ!!」
「えっ…うん…?じゃあ…名前書いていいの?」
「うんっ!」
相変わらず厚化粧の笑顔に、私は「ありがとう」と言って名前を書いた。
クラスは鈴木さんを中心に盛り上がっていた。
決まってよかった…
切実にそう思う。
やっぱり、持つべきものは友達だね。
なんて小さく思った。