マイエンジェル†甘い声で囁いて
「いないよー。ミコちゃんはいるよね?」


笑顔で返すと、ミコちゃんは私の髪をいじっていた手を止める。


「ミコ、いないよ?私の話はいーから。風ちゃんのタイプって…豆蔵?」


ま…豆蔵さん!?


そりゃいい人だけど。豆蔵さん先輩だし、うーん…別にタイプとかそういうのには当てはまらないかな。


「ううん、違うよー。私はぁ、そうだなぁ」


ポンと頭にタクミの顔が浮かぶ。


いや。あれはタイプというか…ただ優しくされたり、見つめる目が優しいから、つい引き込まれるっていうか。


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