マイエンジェル†甘い声で囁いて
オレがそこまで思った時、


バン!と、Bの部屋の防音扉が開く音がした。


「風ちゃ~ん、お待たせ!入っていーよ」


…ん?


部屋の中から、仁王立ちでこっちを見るミコ。


ミコの目線は、オレの前の彼女に注がれていた。


彼女はまだ目をウルウルさせて、ギュッとカバンを握りしめている。


「…れ。れれ?」


ミコを見ると彼女を指差し、


「タクミっ!その子連れて来て。音にビビって入って来ないんだってば」


コレ?とばかりに、一応オレの側の彼女を指してみた。


ミコは激しく首を縦に振っている。






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