マイエンジェル†甘い声で囁いて
ミコちゃんが部屋の外に出てきて、グイグイ私の手を引っ張る。
「今からスローな曲だから大丈夫だよ!おいで~」
「うん…」
タクミは変わり果てた私を、半信半疑の顔でまだ見ていた。
ミコちゃんに手を引かれ、部屋の中に入る。
本当は…
音の大きさじゃなく
…みんなの熱気に負けたんだ。
軽く入った自分が、とても場違いな気がするほど
ミコちゃんも豆蔵さんも…曲が始まると凄く真剣だった。