マイエンジェル†甘い声で囁いて
だって…歌えないし、楽器も弾けないもん。


そうだよ、三国くん何言ってんの?だよ。


三国くんはそんなタクミくんを見ても動じる事なく、私に視線をずらす。


「…いーから、歌ってみて」


三国くんは何を根拠に、そんな事言うの?


いーからって…私はよくないよぉ。




「…ハイハイ、風ちゃんこっちおいでー」


…えっ?


タクミくん、今何て。


今日初めて会話を交わすはずの、タクミくんが私の名前を呼び腕をひき、教室の前まで引っ張っていく。


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