マイエンジェル†甘い声で囁いて
一緒にいれるの、学祭までだもんね。今まで週に何度も会ってけど、もうそんなに頻繁に会う理由もなくなる…。


「終わった…ら?」


「ん。オレとデートしてくれる?」


「えぇっ!?」


タクミからの意外な発言に、驚きは隠せない。


「ははっ、驚き過ぎ~。今まで振り回したし、そのお礼。オレが代表で風ちゃんを1日お姫様扱いしまぁす」


「いいよー、そんなの…」


代表…かぁ。寂し。それにしてもお姫様とか、恥ずかしいんだけど。


でも一緒には、出かけたいな。


タクミは芝生の位置からズリズリと私の目の前まで、あぐらをかいたまま移動してくる。


そして、優しく目を細めた。


「…風ちゃん、可愛くなったな」

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