マイエンジェル†甘い声で囁いて
タクミは脚を組んで、飲み物片手に私を見る。


「…近いな」


「あはは…本当に」


狭いスペースで、タクミと私の距離は意外と間近。


あの日もタクミは私の目をじっと見たまま、話してたっけ…。


「…葉っぱ」


「ありがとう…」


タクミが、私の髪についていた小さな葉を取り除いてくれる。


タクミの肩が、制服の袖が、指が私に触れる。


トクントクンと波打つ心臓は…


もう…かなりヤバかった。


タクミの目は、じっと私を見ていて


私も、彼から目を逸らす事ができない。


「…風ちゃん、オレ見過ぎ~」


「タクミもだよ」


恥ずかしいって言うか、見つめていたいと言うか。


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