マイエンジェル†甘い声で囁いて
「何で…見んの?」


タクミは私から視線を外さず、ポツリと呟く。


タクミの目が優しくて、このまま告白すれば、私たちうまくいくんじゃないかって気になってくる。


タクミが…好き。


もう、喉まででかかっていた。好き…の二言でいいんだよ?


二人の視線が、だんだん熱っぽくなるのが分かった。


「そんな見られたらさー…」


タクミはフッと笑って、私の髪に触れる。


うっわぁ…。


タクミ…?


ドキドキし過ぎて、私はもう…何もできなくて。告白さえも、できないまま…。


タクミの顔がだんだん近付いて…。


緊張で少し動いてしまう私を、タクミの手がそっと押さえる。


「じっとしてて…」


タクミの唇がそう開いたと思った瞬間…。


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