マイエンジェル†甘い声で囁いて
「…怒ってる?」


タクミは少し体を離し、私の背中に両腕を回したまま、不安そうに聞いてくる。


「怒らないよ…。だって、嬉しかったもん」


恥ずかしいけど、正直に言ってみる。例えタクミが流れでキスしたとしても…嬉しかったもん。


「え…。あれ、ちょっと待てよ?嬉しかった?」


タクミは自分から怒ってないか聞いたくせに、私の返事に納得いかない様子。


「うん、嬉しいよ…」


「え…と。風ちゃん、オレキスしたんだけど…握手とかそんなんじゃなくて。へ?そんな軽いもん?」


「軽くないよ…。タクミが私にキスするのは…そんな軽いもんなんだ?」


「いや…違うけど。…あれっ?風ちゃん、三国…くんが好き、なんだよな?」


「えーっ!?違うよ」


タクミの発言に驚きだよ。三国くんっ!?すごい勘違い。


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