マイエンジェル†甘い声で囁いて

軽音部の部屋の空きを待つ間、教室で過ごす三国くんと私。


タクミは学祭のクラス準備に借り出されてる。豆蔵さんは、あれでも一応受験生って事で、時間まで図書室でお勉強。


部活だったらとっくに引退してるんだけど、私たちのはただの趣味だから。豆蔵さんは音楽やってた方が息抜きにちょうどいいんだって。


うちのクラスは、学祭ではりんご飴の屋台を出店する予定。りんごをつけるだけだから、特に何の準備もなく。


タクミのクラスのように、教室で何かやるわけでもなく、大した準備もない。


教室の中に、数人が普通に残って喋ってるだけで、普段と何ら変わらない。


歌に集中できる環境で良かった。これでもしややこしい出し物だったら、きっと今頃テンパってる。

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