マイエンジェル†甘い声で囁いて
ビター&スウィート
「それは、絶対好き!なんだよ」
放課後の教室。
目の前で断言する、友達のちぃちゃん。
今日はみんな都合が悪くて練習はナシ。私は久々ちぃちゃんのクラスで喋っていた。
タクミの事を相談しつつ、昨日の三国くんの話もしてみる。
だって…変だよね。
あの三国くんが、オマエのために…とか言うんだよ?
「断言するなぁ…。そうなのかなー。んー、多分違うはず」
三国くんが私を好き?
それこそ、ナイナイナイ…だ。
「あのね~三国くんに直接聞いてみな?私の事好きですかって」
「聞けるわけないし…それ、すごい勘違い野郎だよ。頭悪いだけじゃなくてイタい女だったんだなって言われそう」
「あははっ、大丈夫だよ」
ちぃちゃんの大丈夫は一番信用なんない。