マイエンジェル†甘い声で囁いて
「タクミは、何をテーマに書いたの?」


「んー。オレのは大した事ないから。それより風ちゃんは?」


「私っ!?う…え~と」


この軽い雰囲気の中で、まさかタクミの事書いたなんて言えないよぉ。採用されればいずれはバレるんだけど。


「ま、風ちゃんにはキツいよな。歌ってんのに更に歌詞かけって多重労働だし。三国くん相変わらず容赦ないなぁ」


「うん…。しかもまだ曲も決まってないもんね。ねぇ、それより。タクミ…話があるんだけど」


「話って?」


タクミは意外にケロッとしている。今この場でどうぞ的な雰囲気に、言っていいものか悩む。でも…聞いてみようか。


「あの…。えぇと、夏休みのあの事なんだけど」


そう言うと、思い出したようにタクミはニンマリ笑う。


「あ~、あっこでやったやつ?え、もう一回して欲しい?」


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