マイエンジェル†甘い声で囁いて
三国くんの照れ顔が新鮮だったからか、タクミとのモヤモヤはすっかり気にならなくなっていた。


歌詞…書き直しか。…辛いよぉ。


うーん。いいフレーズが浮かばない。


休み時間に三国くんと話してみよーかと思ったけど、やめた。


今日中に出せって言われそうだし、休み時間も頑張って書く事に。


友達にも相談にのってもらい、放課後までに一応完成。


また却下されるかもしれないけど、とりあえずこれでいいや!










放課後になり、三国くんの席に近づく。


「三国先生、書けましたぁ」


彼の目の前にノートを置くと、三国くんは私を見ずにそのままノートを手に取った。


もちろん…あの落書きは、ちぎってカバンの中に。

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