マイエンジェル†甘い声で囁いて
考え出したら、顔が火照って止まらない。歌えるかな…私。しかも、三国くんより上手く歌うのは無理かも。


「ハイ、終わり」


三国くんはそう言って、iPodのボタンを止める。


あれ、終わり?


こないだは最後もっと伴奏があったんだけど、今日はそこは省かれちゃったみたい。


「え~っ、最後まで弾いてよぉ」


「歌詞との絡みがわかればいいつったろ?どんな感じかイメージつかめた?」


三国くんに集中し過ぎて、いい曲だった…としか覚えてないって言ったら怒られるよねぇ。


「うん…」


「なら、いーや。これ、歌覚えるまで貸してやるから…壊すなよ?」


三国くんはニヤッと笑って、さっき録音した物を手渡してくれる。


< 289 / 474 >

この作品をシェア

pagetop