マイエンジェル†甘い声で囁いて
「ありがとう。…今の、どうやって探して、再生するの?」


「あぁ…これは」


私の座ってる所まで三国くんが来て、手元を覗き込む。


うっ…ヤバヤバ。さっきの歌詞思い出したら何か恥ずかしくなってきた…。


私の隣で、操作説明してくれる三国くんの声があんまり頭に入ってこない。


「…わかった?」


「…えっ?う、うんうん」


ぼーっとしてるのに気づかれたのか、三国くんは私を見てちょっと眉をひそめてる。


横を見ると、三国くんの顔がすぐ近くにあって、また一気に顔に血がのぼる。


ひゃあっ…。まずいよ。こんな顔してたら、意識してんの…モロばれ。


「…真っ赤」


ギター弾いてた時と違って、三国くんはそっけない感じでそう言って、私をじっと見る。


し…心臓がもたない。


ドキドキっていうか、ギューッと苦しくなる。


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