マイエンジェル†甘い声で囁いて
「ホントごめん!あの…勘違いしないでね。私、三国くんの事は…」


何とも思ってないんだよ、なんて…。言う前に、三国くんから先に言われてしまう。


「いや、謝るのはオレの方。…オレ、オマエに思わせぶりな態度とってた?」


あ…。きっと、今朝のノートの事だ。


鳴り止まない心臓は、更にヒートアップする。


思わせぶり…だよね。


今、こうやって…近いのに目を逸らさず見られるだけで、勘違いしそうになる。


「う…ん。だって、オレの為に歌って…とか、オマエの為に歌うから…とか」


「…純粋に、ただそう思ったから、言っただけ。せっかく歌ったり、弾いたりするのに、何となく聞かれんのって寂しいだろ?」


「まぁ…それは」


そういう意味だったんだ?それにしても、あのシチュエーションで、オマエの為に弾くから…は、やっぱり勘違いしちゃうけどなぁ。


< 292 / 474 >

この作品をシェア

pagetop