マイエンジェル†甘い声で囁いて
「タクミ、遅かったね。やっぱり私帰ってた方が良かったね。待たれてるのも嫌でしょ?」


「あ~、ゴメン。実はまだ長引きそーで。先、帰っててもらおーかと…」


タクミは申し訳なさそうに、目を細めて苦笑する。


そっかぁー。そうだよね。タクミのクラスは、ややこしい出し物だって言ってたし、時間かかるんだろうなぁ。


「うん。分かった、先帰るね」


立ち上がり教室を出て行こうとすると、タクミに腕を掴まれる。


「…風ちゃん、機嫌悪い?」


「悪くないよ。むしろいいぐらいだよ」


タクミには言えないけど、三国くんのiPodでご機嫌だもん。


無期限の微笑みの三国くんの映像が、歌声とダブルで何回もリピートできるんだよー。


新しいの買って返して、これは私がもらいたいぐらいだよ…。


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